「転職活動してみようかな…」
「でも、なんか情報がありすぎてよく分からない…」
実際、エージェントにご相談に来る方もこのようなお悩みを抱えている事が多いです。
今回は、ポイントを絞りつつ、途中で出て来る疑問点も押さえながら、ご説明します。
まず何から始めるべきか?
転職を始めるには、まずは下記の2ステップが大事です。
- メインで活動を行うサービスの選択
- スケジュールの設定
理由としては、その人のご年齢や転職意欲に応じて、合う・合わないといったサービスの相性があり、
それを間違えてしまうと、転職の失敗につながるからです。
また、ゴールとなる「新しい会社への入社」のタイミングによって、
活動のスピード感が大きく変わって来るため、こちらも大事なポイントです。
メインで活動を行うサービスの選択
巷には、利用できるサービスが沢山あります。
大事なのは、そのなかで自分に一番合っているサービスを選ぶことです。
利用できるサービスは大きく下記の4つがあります。
- ハローワーク
- 転職サイト
- 転職エージェント
- 統合型(転職サイト+エージェント)
1.各サービスの基本内容(人の介入有無、書類作成アドバイスなど)
ポイントだけまとめておくと、下記の通りです。
【ハローワーク】
→人の介入あり。書類作成アドバイスや求人紹介サービスあり。
→ただし、求人の質が高いとは言えず、最後の砦として使うべき。
【転職サイト】
→人の介入なし。アドバイス系はなく、自分でデータを探してエントリー。
→求人の質はピンキリ。求人数は少なめ。
【転職エージェント】
→人の介入あり。書類作成アドバイスや求人紹介サービスあり。
→求人の質が高く、求人数は多い。登録型なので、ライバルが強い場合も。
【統合型】
→上記、転職サイトとエージェントのいいとこ取り。
→同年代と比べて、スキルが高めの方にはオススメ。
詳細は、過去にて説明させていただきました。
必要に応じて、ご参照ください。
2.年齢、サービス内容の観点から、自分に合っているサービスを探す
どのサービスが一番合っているかについては、年齢や転職の準備状況によって変わります。
これらの判断軸で何を使うか選択し、選んでいきましょう。
年齢別のオススメサービス について
若手(20−29歳前後):エージェントがオススメ
ミドル(30−39歳前後):転職サイトまたはエージェントがオススメ
シニア(40代以上):統合型またはエージェントがオススメ
若手層にエージェントをお勧めする理由
若手層にエージェントをオススメするのは、
キャリア整理や書類作成のサポートも若手にはメリットが大きいからです。
結論として、現職に残ろうという選択になる方も沢山いますので、気軽に相談してみてください。
ミドル層に転職サイトをお勧めする理由
ミドル以上に転職サイトをオススメするのは、
エージェントの専攻は倍率が上がってくるため、難易度として高くなってくるためです。
よく、「エージェントって選ばれた人しか登録できないんですよね?」という質問を受けますが、違います。
結論としては、転職意欲の高い方が集まる会員制の場であるため、単純に応募の倍率が上がるため、選考難易度が上がるので、難しい印象を持ってしまうケースが多いのです。
特に、書類作成アドバイス等は受けている方ばかりですので、ベースとしての準備レベルが高いという事も言えますね。
そのため、リスク分散するために、転職サイトにも登録しておくことをお勧めします。
転職サイトは、会員制ではなく、
基本的に公開求人ばかりなので、応募する層はピンキリです。
企業が求めるスキルと合致する場合には、トントン拍子で採用に結びつくケースが多いです。
シニア層に転職エージェントをお勧めする理由
シニア層に転職エージェントをオススメする理由は、
求人掲載が無料であるため、シニア向けの求人も沢山あるという点です。
一方で、シニア層に転職サイトはお勧めしません。
母集団形成の観点から、この層の採用はサイトを選択しない企業が多いためです。
以前の記事でも申し上げましたが、
転職サイトは”求人広告媒体”ですので、求人を掲載することに掲載料が発生しています。
つまり前払いなので、母集団形成しにくい層は対象になりにくいのです。
統合型は、ミドル層以上にお勧め
基本的におすすめなのですが、
こちらの方がエージェントよりもスキルレベルの判定がシビアでございます。
相対的に自分のスキルに自信がある方は、オススメです。
スケジュール設定について
まずはゴールを決めましょう。
いつ頃までに新しい会社にいたいか?ということを考えてみてください。
1.ゴールから逆算してスケジュール設定できる
転職エージェントに相談すると、必ずスケジュールの話は聞かれるはずです。
転職活動の流れと期間は下記の通りです。
ご面談・応募
↓(書類作成等の準備+応募まで、1週間くらい)
書類選考
↓(結果判明まで、1週間くらい)
1次面接
↓(日程調整と結果判明で、1〜2週間くらい)
最終面接
↓(日程調整と結果判明で、1〜2週間くらい)
内定
↓(受諾の回答期限、1週間くらい)
内定応諾
↓(退職の引き継ぎ、1ヶ月半〜2ヶ月くらい)
入社
赤文字のところを足し合わせてください。
つまり、ご面談から内定までは、1か月〜2か月です。
内定から入社までは、1ヶ月半〜2ヶ月くらいです(離職中の方はここがありません)
2.入社までのシミュレーション
今日(6月9日現在)から、転職活動をスタートする場合、
仮に今日から応募できたとして、最短の内定は7月半ばくらい、
平均的には8月上旬から半ばと予想されます。
離職中の方は、期間を空けずに入社可能だと思いますので、
8月中のどこかのタイミングで入社するイメージです。
現職の方は、そこから退職引き継ぎが発生しますので、
入社時期としては、9月1日から10月1日くらいでしょうか。
このように入社日から逆算して、「いつ動くべきか」のスケジュールを決めて行きましょう。
そう思うと、意外と今から始めて丁度良いかもしれないですよね?
トレンドを押さえましょう
転職時期には下記のトレンドがあります。
- 年間トレンド
- その他トレンド
まず、年間の中での求人の多少があります。
その時期トレンドをエージェントに確認してみましょう。
ポイントだけお伝えしますと、年度の切り替わり、賞与月の前後は求人数が多くなる傾向にあります。
その他トレンドについては、昨今ではコロナによる影響トレンドがあると思います。
コロナによる影響トレンドは、過去記事にて説明させていただきました。
ご参照ください。
(番外編)退職したい気持ちは強いが、まだ迷いがある場合
自己整理をした上で、エージェントと相談して見ましょう。
自己整理の方法は、下記のポイントで進めるといいです。
- 退職理由の再確認
- 転職目的(転職で実現したいこと)の整理。できれば、短期的視点、長期的視点の2つで認識しておくことが望ましい。
この点については、よくご相談をいただくことなので、
また、別記事にて解説させていただきたいと思っています。
まとめ
転職活動は何からスタートすべきか、という視点でご説明させていただきました。
まずは、自分に合ったサービスは何か?と考えてください。
その次に、もし次の会社に転職するならいつくらいが良いか?と考えてください。
その上で、然るべきサービスを有効活用して、転職を成功させてください。
年齢別の市場価値がどこで決まるのか?というポイントも、
また別記事にて記載させていただきたいと思っています。
本日はここまでです。
ありがとうございました。