「転職活動してみようかな…」
「今の状況、何か変えたいんだけど、モヤッとしていて
何かうまく表現できない…」
実際、エージェントにご相談に来る方もこのようなお悩みを抱えている事が多いです。
今回は、ポイントを絞りつつ、途中で出て来る疑問点も押さえながら、ご説明します。
自分でモヤモヤを整理できる人は、ごく少数
現在私は、大手人材企業の事業企画部門にて、
主にマーケット分析や事業計画策定に従事しておりますが、
元々は、現場で転職をご希望される方とお電話や対面で、ご相談やご提案をさせていただいておりました。
(延べ2,000人以上の方とお話しをしてまいりました)
若手の方からミドルシニアの方まで、ほとんどの方がモヤモヤを抱えています。
特に、若手の方はほぼ100%といっても過言では無いくらいです。
このモヤモヤを解消しないまま転職をした場合、
「前の職場の方が良かった」
「あの職種が天職だったかもしれない」
…など、後悔してしまうケースもあります。
私は、業界に身を置くものとして、
後悔の残る転職は避けていただきたいと心から思います。
今回は、今までのカウンセリング経験を踏まえ、
転職に悩んだ際、どのような観点で自分の振り返りをすれば良いのか、
について、お話をしていきたいと思っています。
転職を悩んだ際には、一旦、下記の2ステップで自分の振り返りをしてみてください。
- 退職検討理由を振り返る
- 活動の開始タイミングを決める
理由としては、「退職理由のカイゼン」こそが、転職のMUST条件になるためです。
ここをゼッタイに押さえましょう!!
そして、その条件を”いつ達成したい”のか、も考えましょう。
このMUST条件の定義こそが、優先度としてとても重要ですので、
ここの掘り下げから、まずは自分自身の振り返りをやっていくことが大変重要です。
退職検討理由を振り返る
今の職場に対して、具体的にどこがと言われると迷うけど、
ずっといると思うと転職したい…
もし、このような悩みに直面した際、下記の観点から振り返ってみてください。
現職への不満点はどこにありますか?
Q. 下記の4つのうち、不満がある点を挙げてください
- 仕事内容
- 労働条件(休み、お給料、残業時間、福利厚生など)
- 労働環境(人間関係、社風など)
- その他(通勤距離など)
人は、何か”不満”という感情を持つ時、
理想と現実のギャップを感じている場合が多いと言われています。
このギャップが何かを考えるために、
ご自身が考えている理想の状況について考えてみましょう。
- 仕事内容→現職種のスキルを伸ばしたい、別の仕事にチャレンジしたい
- 労働条件→土日休みがいい、給与が下がってもいいので残業を減らしたい
- 労働環境→社風がもっと自由なところで働きたい
- その他→もっと家から近いところで勤務したい
叶えたい理想の優先順位はどうなりますか?
Q. 上記の理想のうち、”叶えたい”順番をつけてください
- 仕事内容→現職種のスキル向上 →優先④
- 労働条件→土日休みがいい →優先①(最優先‼︎)
- 労働環境→自由な社風で働きたい →優先③
- その他→通勤距離を減らしたい →優先②(そこそこ大事‼︎)
全ての理想を実現するのは難しい可能性が高いので、
最も改善したいものから優先順位をつけて行きましょう。
もっとも優先順位が高いと考えている項目について、
現実を変えたいと強く思う場合は、転職した方が良いです。
自分が求める理想条件をいつまでに実現したいですか?
Q. 上記の理想は、”いつ”実現したいですか?
- いますぐ
- 1−2年後
- それ以降
「今すぐ」の場合は、転職への逼迫度が高いです。
「1−2年後」および「それ以降」を選択された方は、
本当に今の職場で実現できるかどうかについて、しっかりと考えてみてください。
キャリアパス、年収、異動…、色々と要素はあると思いますが、
もし少しでもできない可能性があるのならば、転職を検討してもいいと思います。
これらの現実(休みが少ない、残業が多い、やりたい仕事ができない、人間関係が良くない、社風がカタい…)のカイゼンこそが、
転職におけるMUST要件となります。
もし、転職となった場合に、企業を選んでいく場合の土台はこのMUST要件です。
ここがブレないように、しっかりと振り返りすることをお勧めします。
(番外編)書籍「科学的な適職」で見る”7つの徳目”について
あくまで参考ですが、
「科学的な適職」という書籍の中で、7つの徳目というものが紹介されており、
現在の仕事の状況とその徳目を比較することによって、
より自分に合った適職を検討する材料にするというものです。
- 裁量権はあるか?
- 成長している感覚はあるか?
- 仕事内容は、攻撃型(積極行動派)か、防御型(慎重行動派)のどちらが求められるか?また、それは自分のタイプと合っているか?
- 内容と報酬は明確か?
- 業務内容はバラエティに富んでいるか?
- 自分と似た性格の人が多いか?
- 他人の生活に影響を与えるか?
いかがでしょうか?
きちんとやる場合、各項目の重み付けなどが必要になるのですが、
この項目が”NO”になればなるほど、いまの仕事に不満を抱えていたり、合っていないと思っていたりする可能性が高い…とも言えそうです。
活動の開始タイミングを決める
転職時期には下記のトレンドがあります。
- 年間トレンド
- その他トレンド
まず、年間の中での求人の多少があります。
もし検討できるなら、トレンドに沿った活動の方が良いので、
その時期トレンドをエージェントに確認してみましょう。
ポイントだけお伝えしますと、年度の切り替わり、賞与月の前後は求人数が多くなる傾向にあります。
その他トレンドについては、昨今ではコロナによる影響トレンドがあると思います。
コロナによる影響トレンドは、過去記事にて説明させていただきました。
ご参照ください。
まとめ
転職するか迷っているときにどうすべきか、という視点でご説明させていただきました。
まずは、退職を考えている理由(理想と現実のギャップ)は何か?と考えてください。
その次に、もし次の会社に転職するならいつくらいが良いか?と考えてください。
その上で、自身の振り返りをしっかりと行い、転職をするかどうかご判断ください。
本日はここまでです。
ありがとうございました。